レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
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ゲームその他? 都条例意見書の転載
いきなりですが、12月6日(月)18:30(開場) 19:00(開演) 21:15(終了)で、[非実在青少年規制』改メ『非実在犯罪規制』へ、都条例改正案の問題点は払拭されたのか?]という内容の、「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」が主催する会があるようで。共同代表者は以下敬略で、藤本由香里(明治大学准教授)・山口貴士(弁護士・リンク総合法律事務所)。

場所は中野ZERO小ホール(JR/東西線中野駅南口から徒歩8分)。会費無料、事前申し込み不要だそうで、お仕事帰り学校帰りにお時間が合ってご興味あったら、ぜひどうぞ。詳細は山口弁護士のブログで。ニコ生でも放送するようなので、遠方にお住まいの方もお時間あればこちらで、ぜひどうぞ。

転載自由、とのことなので藤本由香里明大准教授が出した、東京と青少年健全育成条例への意見書を勝手に転載。元記事はこちら。以下【】内が転載部分。

【『東京都青少年健全育成条例』新改正案への意見書:

「非実在青少年」規制から「非実在犯罪」規制へ

                    

明治大学国際日本学部准教授・評論家 藤本由香里

 

 先回提出されて否決された『東京都青少年健全育成条例』改正案が「非実在青少年」規制だったとすれば、今回提出された新改正案は「非実在(性)犯罪」規制であるといえます。



 今回提出された新改正案は、「非実在青少年」という文言こそ取り下げたものの、18歳未満という年齢制限を外した替わりに、規制の対象となる行為を、キャラクターの年齢に関わらず、「刑罰法規に触れる性行為」および「結婚できない近親間での性行為」 としたことで、逆に規制の対象はあきらかに広がっています。

 「刑罰法規にふれる性行為」の中には、いわゆる「淫行条例」も入りますから、18歳未満の性行為描写への規制は依然として残っており、かつ、「刑罰法規」の範囲は、明確そうに見えて実は曖昧です。

 「淫行条例」の適用範囲は、地方自治体によって異なりますが、マンガのキャラクターがどこに住んでいるかによって、適用される基準は変わるのでしょうか? あるいは時代物、SF/ファンタジーの場合はどうなるのでしょうか? いつの時代、いかなる世界設定であっても、現代の日本の「刑罰法規」がキャラクターに対して適用されなければならないのでしょうか? また、将来「刑罰法規」が変更された場合には、表現が許される範囲も変わるのでしょうか? 

 フィクショナルなキャラクターに現実の刑罰法規を当てはめるのは、そもそも無理なのではないでしょうか。

 

 なにより、「違法な行為は、描くことも規制しよう」というのは、現実とフィクションとを区別しない、たいへん危険な発想だと思われます。

 今回の改正案では、それは「性犯罪」に限られていますが、この発想に従えば、規制の範囲が性犯罪に限られる理由はないからです。それがやがて「犯罪一般」を描くことの規制に移行しないと誰が言えるでしょう〔事実、今年に入ってからの『東京都青少年健全育成条例』の改正案は、「18歳未満の青少年が閲覧する図書類の販売状況は相当程度改善されてきた」(青少年問題協議会答申p37)からこそ、より規制の範囲を広げようとして提案されています〕。

 「違法行為を不当に賛美し誇張する表現が規制されるのは当然」――そう言われればもっともらしく聞こえますが、それなら、海賊を賛美する『ONE PIECE』や、泥棒を賛美する『ルパン三世』は当然、規制の対象になることになります。歌舞伎の『鼠小僧』や『忠臣蔵』、あるいはドラマの『必殺仕置き人』なども当然アウトでしょう。



 この、「フィクショナルなキャラクターに現実の刑罰法規を当てはめる」というのは、いかにも「警察の発想」だな、という気がします。

 この間、本改正案の担当部署であり、警察庁・警視庁からの出向組織である「東京都・青少年治安対策本部」は、あちらこちらで、「出版界に映倫やソフ倫のような組織がないのは出版界が遅れている証拠だ」というネガティブ・キャンペーンを行ってきました。ご存じのように、映倫もソフ倫も、警察の天下り先だと言われています。そして出版に対しての規制の基準が「刑罰法規に触れる(性)行為」、いちばん警察が得意なところです。

 おりしも現在発売中の『週刊ポスト』に「石原都庁が躍起になる『マンガ狩り』は警察官僚の天下り利権漁りか!?」という記事が出ています。この記事には不正確なところもあり、私も全面的に支持するわけではありませんが、前回・今回と続く改正案に関しては、「子どものため」という美名に隠れた、一部の警察の権限拡大、利権拡大の意図が非常にはっきりと現れているように思えます。

 マンガへの規制の範囲が、警察の胸先三寸で決まるとすれば、それは警察が出版界に対して、ある程度の言論のコントロールができるようになることを意味します。



 最後に、現行の「東京都青少年健全育成条例」第8条には、次のような施行規則が付いていることを指摘させていただきます。



一 著しく性的感情を刺激するもの 次のいずれかに該当するものであること。

 イ  全裸若しくは半裸又はこれらに近い状態の姿態を描写することにより、卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。

 ロ  性的行為を露骨に描写し、又は表現することにより、卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。

 ハ  電磁的記録媒体に記録されたプログラムを電子計算機等を用いて実行することにより、人に卑わいな行為を擬似的に体験させるものであること。

 ニ  イからハまでに掲げるもののほか、その描写又は表現がこれらの基準に該当するものと同程度に卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。



――いかがでしょうか? 

 警察がほんとうに青少年を健全育成するために、過激な表現を取り締まりたいのなら、現行の規則で十分なのではないでしょうか? 

 この改正案に関わるすべての人々に、新改正案の成立が将来的に何を意味するのかを、真摯に考えていただきたいと思います。もう二度と、戦前の社会には戻りたくありません。】

以上、転載終わり。お忙しい中、骨を折ってくださっている藤本氏他、関係者各位には感謝を。
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