レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
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レッスルSS 水の上にてリングは揺れる 前編
特に何も考えなしにSS。夏ということで、はい。一応、前回はこれ。ビール飲んで書いてます。いつも通り、いい加減な内容なので、そのおつもりで~ えろっちいのは、毎度、難度が高くて困ります。普通の文もそんなに面白くないって言うのにね。まあ書きたいものを書くのが一番ですが。
「おとと」
 金森が、ゴムボートからリングに上がってロープをくぐったのだが、乗っていたプレートの端を踏んでしまい、思わずつんのめって前のパネルに大足を開けて飛び移る。プレートとプレートの間隔は普通の歩幅で一歩分くらい、バランスを考えればなるべく大また等を使って、真ん中に乗らなければならないだろう。
「透ける、ねぇ?」
 パーソナルカラーである黄色の、競泳水着風にあしらわれたコスの肩紐を軽くひっぱっりながら、金森は一人ごつ。プールマッチという捻りのない名前がつけられた、この試合の最大の目玉は、濡れると水着が透ける事。
 試合会場は、水族館の水槽。水を半分弱ほど満たし、その上に軽量な正方形の透明盤を25枚浮かべ、リングロープとゴムでつないでいる。ただし、先程の通り、ぴっちりつないでいるわけではなく、大きな隙間が開き揺ら揺らと動く。ゴムのつなぎ方も、とりあえずばらばらにならないようには、というだけで各盤、縦横に一本だけという申し訳程度の状況、何を狙っているかは丸分かりだ。
 観客席は上席と下席、上席はイルカショーを普段は見る席で、水が少ないため見下ろし型となる。下席の方は、水槽から水にいるイルカを見るための席で、こちらは通常のリングの視点に近いだろう。
 ただし、ご丁寧なことに盤と同じく水は透明でスケスケ、つまりまあ、今回はそういうポロリもあるよ~的な趣向の試合である。言ってしまえば、お遊び的なもの、なので普通ならそこまで緊張しないのであるが、
(相手が相手だからね……)
 こういう試合で、最も情熱を燃やし、最も工夫を凝らす選手、それがサッキュバス真鍋である。単純な実力こそ低く見積もられがちだが、その融通無碍さから、条件が特殊であればあるほど恐ろしい。
 しかも今回はクッキーを金森に食べられたという恨みつき。皆その程度で、と笑うかもしれないが、彼女は真正面から不真面目なことをする、というレスラーを自らに課している。つまり、そういう理由を挙げている時こそ、真鍋が本気を見せる時なのだ。
(絶対狙ってくる、か。まあ、それもネタとしてはおいしいかもしれないけど)
 誰もがこんな試合は初めて、まともな試合は難しいのである。故に、期待に答えられる、という点では真鍋と試合を組めたのは、ある意味良かったとも言える。
(なんにせよ、喰われない様にしないとね)
 下席のお客さんへ、にっこり手を振っておきながら、それだけを肝に銘じておく。そろそろ真鍋が出てくるころあいだ。
『さあ、本日の試合は夏の特別試合。プールにて透ける水着着用で、試合が行われます。初戦は金森VS真鍋、真鍋選手はクッキーの恨みということで、いつも以上に気合が入っております。期待しているぞサッキュバス! そして、金森選手の身軽さは、この揺ら揺らと不安定なリングで通用するか。あるいは、海の淫魔の餌食になるか。乞うご期待! そして、真鍋選手のボートも今現れました。ボートもちょっと大きいが、真鍋選手、何やら器具の上に乗っています』
(よくやるよねぇ)
 水の上、ということで許可が出た代物である。何かというと、投石器。映画用のを借りてきたらしい。
「よぉし! 黒子さん発射ぁ!」
 そんな元気な声が、金森に聞こえるや否や、すぽん、という感じで真鍋が空中に発射された。おお! とお客さんの一致した驚嘆の声を背に、綺麗な放物線を描いてぐるんと回りながらロープを越え、リングの上へ、
「いやっほおおおおー! ぐへぇ! ごぼぉ!」
 見事中ほどに乗ったはいいが、ボン! とやたら重い音で大きなプレートを傾かせつつ真鍋の体は跳ね、もう一回転宙返りして隙間から水へ落ちる。バシャン、という水切り音は意外と小さいものの、衆人注視の空白に響くには十分だった。
「……ぶく、ぶく」
 落ちた衝撃で水が波たち、リングが激しく上下に揺れてくるのを、金森は足で感じる。数秒たっても、気泡だけしか上がってこないので、いつものこととはいえ、さすがお客さんも心配そうにざわざわする。真鍋でも立てば首が出る水深だし、背中から受身を取りつつ落ちたのが金森には見えたので、大丈夫だとは思うが。20秒くらい経ったら助けたほうがいいかな、と思っていると、
「ぶはぁ! し、死ぬかと思った!」
 真鍋がやっと顔を出してくる。言葉通り、予想以上のダメージだったのか、ぜーぜーと息を乱しながら上がると、おおう! という先程とは毛色の違った、ただし一致はしている声が群集から聞こえた。金森も思わず、
「うわぁ……」
 等という、感嘆を思わずもらしてしまった。真鍋が着ている、スクール水着風のピンクのコスは、水を吸収して体にぴったりとくっつき、肌を浮き立たせるのだ。
 ゴム風船が張り付いたような、引き伸ばされた薄いピンクの中で、水でぐしょりつつもハッキリ透けた肌色。恥部の類は、さすがにまだピンクをしっかり保っているが、それでも海の中の浮島、周りの肌は気恥ずかしげな癖に明確な自己主張。覚悟以上の光景だ。ちなみに、水着の端の辺り、ゴムを入れて締めているところは透けず、それが線となって体を掘り込んでいる。
「うっしっし、その様子じゃアクシデントはあったが計算どおり、ってところっすね」
 頬を赤らめ眺める金森の顔を見て、真鍋が含み笑いを出してくる。お前はこんな風になるんだというのを、明示し意識させたかったのであろう。大成功だ、と金森は頬の熱さを感じながら苦笑いをする。
「そー簡単にはいかないからね!」
 色々な想像を打ち消すため、大声で返しておく。気後れすれば、何でも負ける!
 そんな金森の気合を後押しするように、カーンというゴングの甲高い音が、暑い太陽の光を切り裂いた。

続く。
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