レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
page top
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
レッスルSS 伝え方
という事でレッスルのSSです。前回はこちら。読むのがめんどくさい方は、麗華さまと麗子は公式で師弟関係ぽい、とだけ知っていていただければよいかと。それを利用した妄想です。

続きからより。この話は作成者の妄想で作られており、如何なる現実の団体及び現実的な根拠にも依拠していません。また、レッスルに関しても基本的に独自解釈であり、公式其の他とは著しい乖離があり、御不快に感じるかもしれません。さらに、キャラによっては不当に扱われているかもしれません。以上のことを、どうぞご容赦を。

いつもどおり、大した内容ではないです。今回は導入なので特に。まあ、内容的には信念の違いという奴です。中盤以降が面白いかというと、どうも説教調になりがちでアレですが。まあ、それ以前に色々と駄目なところがあるわけでございますが。



市ヶ谷ドーム練習場。野球でもできそうな無駄に広い芝の練習場の中心に、ポツリと白い純白のマットを張ったリングがある。その横で、練習着姿の金森は、その両肩の上に市ヶ谷を立たせて、スクワットをしている。
市ヶ谷「これで100! ふむ、なかなかよいペースでしたわね!」
 麗子が立ち上がった反動を利用して、ふわりと地面に降り立った市ヶ谷が、持っていたストップウォッチを見ながら言う。今回の練習は、制限時間内に規定の回数のスクワットをやる、というものだ。
麗子「へへへ、ありがとうございます! 市ヶ谷さんもすごいですね。まったく軸がずれてませんでしたよ!」
市ヶ谷「当然のことをほめても何も出ませんわよ? バランス感覚は、レスラーにとって大事なものなのですから。しかし麗子、あそこまで、テンポ良くできるものとは思いませんでしたわ。私、これでも80オーバーですのに。単なる凡俗ではないという事かしら?」
 重り代わりにただ乗っていても暇なので、肩に立ってバランス感覚のトレーニングをしていたのであるが、麗子の動きには乱れが少なく、バランスを取るのがかなり楽だった。
麗子「私もかわいいだけじゃないってことです!」
市ヶ谷「あまり調子に乗らないように。今日の練習はこれまでといたしましょう。ストレッチを始めなさい」
麗子「はーい!」
 麗子は、多少息は荒いが元気良く手を挙げて答えると、黒子が持ってきたストレッチマットを尻に引いて、足を伸ばし始める。市ヶ谷もまた、自身のストレッチを開始した。市ヶ谷にしては、普通過ぎる練習風景だが、当然、一波乱はある。
市ヶ谷「そうそう、麗子、あなたに命じる事がありました」
 ストレッチを終え、夜と明日の予定を伝えた市ヶ谷だが、ふと思い出して声を高らげた。
麗子「なんですか?」
市ヶ谷「これを、祐希子に持っていきなさい」
 そう言って、黒子が持ってきた箱を麗子の方へ差し出す。白い紙の正方形で、金色の浮き出たローマ字で何かが書いてある。
麗子「なんですこれ?」
市ヶ谷「フランスから特別に取り寄せたケーキですわ。この間は少々、ワルノリが過ぎたようですし、祐希子にお詫びとして持っていきなさい」
麗子「この間ってなんです?」
市ヶ谷「あの、貧相なカレー屋の前の件ですわ」
 市ヶ谷が言っているのは、祐希子と菊池を相手に(菊池は止めようとして巻き込まれただけだが)乱闘を起こした時の事である。麗子も何故か(止めずにいなくなったからであるが)社長に絞られたので、よく覚えている。ケーキの箱を両手で受け取りながら軽くうなずいて、
麗子「あ、あれですね! じゃ、早速、持っていきます! あ、後私も社長に怒られちゃったし、何か持って言っても良いですか?」
市ヶ谷「構いませんが、あまり安物を持っていって、私に恥をかかせないようにするのですよ? 後、あんまり動かして型崩れさせないように」
麗子「大丈夫です、スイーツにはうるさいですから、私! 何を持っていこうかな♪ ここはやっぱり無難に、駅前の職人さんのスイーツで」
市ヶ谷「言ってる傍から、もうちょっと静かに歩いてくださる? ああ、そうそう。ちょっと待ちなさい」
 ルンルンとスキップして、ケーキの入った箱を抱えて出て行こうとした麗子を、市ヶ谷は呼び止める。
麗子「何ですか?」
市ヶ谷「忘れるところでしたわ。祐希子にメッセージがあるのです。お伝えしておいて下さる?」
麗子「どんなメッセージなんです?」
市ヶ谷「このメッセージカードに書いてあります。読んでみなさい」
麗子「えーと、あなたの貧相な胸をどうにかするために脂肪をいっぱいとっておきなさい? おーほほほほほほ?」
 内容の意味合い的には、しっかり食べて準備を整えておけ、ということだろうか。小首をかしげる麗子に、市ヶ谷は、
市ヶ谷「……なんですか、その棒読みは!」
 何故か険しい声を発する。
麗子「え、えーと」
市ヶ谷「私の高貴なメッセージを伝えるというのに、そのような貧相な言葉遣いをされては、私の品性が疑われてしまいますわ! もっと、優雅に! 力強く読みなさい!」
麗子「は、はい!」
 市ヶ谷の怒りに、麗子は慌ててるが、どうすれば市ヶ谷の希望に答えられるかは分からない。とりあえず、叩きつけるように喉を唸らせてみる。
麗子「うーんと、あなたの貧相な胸をどうにかするために脂肪をいっぱいとっておきなさい! オーホホホホホッホ!」
市ヶ谷「違う! 怒鳴るのではなく、もっと腹から声を出すのです! まったく! メッセンジャーも碌にできないのですか!」
 市ヶ谷の罵声に、麗子はしゅんと肩を落とす。そもそも言っている意味すら、よく分からないのであるが。市谷の方は、分かって当然とばかりに睨んでくるので、とりあえず玲子は、やや涙目を作って轟然と腕を組む相手に頭を下げ、
麗子「ご、ごめんなさい」
市ヶ谷「今日の練習は終わりにするつもりでしたが、これは看過しておくわけには参りませんわね! そのケーキは後日、渡せばよろしいので、今日は先に特訓ですわ!」
麗子「ええ! と、特訓ですかぁ!」
市ヶ谷「ええ! 私がわざわざ居残って教えて差し上げるのです! ありがたくてもその涙を溢してはいけませんわよ!」
 どちらかというと、チョコ買うついでにスイーツをあわよくばただで、と企んでいたのが練習になったことが、麗子を本気で涙目にさせているのだが。そんなことは露にも気にせず、市ヶ谷が指をぱちんと鳴らすと、黒子たちが今日の練習設備を一瞬で片付け、何処から現れたのか、いきなり大勢の人がリングを囲みだす。口々におしゃべりをして騒々しい。
麗子「な、何をするのですか?」
市ヶ谷「このうるさい野次馬の中で、私のように優雅な笑いをドーム全体に響かせて御覧なさい! おーほほほほほほほほ!」
 市ヶ谷が声を張り上げて、口に手を当てて笑い出した。その超音波と聞き紛う甲高い笑い声は、野次馬の声を圧殺し、ドームを震わせ、ドーム端にいた清掃のおばちゃんを振り向かせる。すさまじい馬鹿声であるが、不思議と耳を押さえる事もなく、ロックのように麗子の鼓膜を熱く打つ。市ヶ谷が笑いを終えると思わず、
麗子「うわぁ! すごいです! どうやったらそんな風に笑えるですか!」
市ヶ谷「ふふふ、それを今回、あなたに教えて差し上げるのです。私と見紛うくらいのメッセージを伝えられるように」
麗子「え? えっと……」
市ヶ谷「さぁ! リングに上がりなさい。練習いたしますわよ!」
 そう、意気揚々と登っていく市ヶ谷に、麗子は恐る恐る、
麗子「あの、その、今日はお詫びのチョコを買いに行こうかと」
市ヶ谷「チョコなぞ何時でも買いにいけます! 後になさい!」
麗子「は、はーい!」
 市ヶ谷はぴしゃりと聞く耳持たず、断る事もできないので仕方ないと麗子はやけくそ気味に答えて、リングに登っていった。口の中を、わりとビターな味が満ちる。
市ヶ谷「では、まず、右手は口に軽く当て、左手は脇! 力みすぎず、だれずに構えるのです!」
麗子「は、はい! えーと、こうで、こうで……」
市ヶ谷「よろしくてよ! さぁ! そのまま、笑ってごらんなさい!」
麗子「えーと、えーと、おーほほほほほほほほほほ!」
市ヶ谷「違う! 前の腹だけでなく、腰から横腹まで空気を入れていくのです! 胸は力まず自然体ですわ!」
麗子「えっと、えっと」
市ヶ谷「お腹を急に硬くしすぎです! もっと緩やかに膨らませなさい!」
麗子「は、はーい!」
社長「何をやってるんだか」
 遠めで二人の変な情景を見ながら、様子を見に来た社長は呆れるものの、仲がよさそうで良い事だと思い直す。このまま、平穏無事に師弟関係を続けてくれれば、と思うが、そんなことはないと当然、最初から予想はついていて……

続く。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL

© GomicKomic. all rights reserved.
Page top
FC2 BLOG
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。