レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
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サバイバーSS 初試合 中編
レッスルのリプレイだっつったらリプレイなSS。前回はこちら。いまいち、キャラが立ってないというか、グダグダ長いだけと言うか、なんというか。なんにせよ、描写力のなさはいかんともしがたい。

続きからより。サバイバー2のプレイを元にして書いていますが、基本的に創作です。独自設定や、現実的でないこと、プロレスにそぐわないこと、不当に扱われているキャラ等々、色々問題は多数発生しているかと思いますが、ご容赦のほどを。基本的にテキトーに書いてますのでご了承ください。

団体名 風月会 1年目7月、旗揚げ興業第1試合、序盤。金森VSバニーボンバー

プロレスの知識のなさとかは、色々笑止でしょうが、まあその、重ねてご容赦の程を。



 新人である麗子にとって、選択肢は一つだ。
「せーの!」
「ぐっ!」
『麗子、ゴングとともに走りこんで飛び膝蹴りだ! バニーボンバーの頭を打ち抜いた! バニー思わずふら付く! これは奇襲になったかぁ!?』
「いよ!」
 着地と同時に、ふら付いたバニーへ間髪いれず踏み込みエルボーを放つ。頬を打ったところでもう一度、さらにもう一度と重ねていく。攻める、それが、もっとも自分を良く見せる手段だ。受けや細かい駆け引き、アピールは苦手、というよりも新人以下の自分が、攻め以外はまともに出来るかどうかが怪しい。
「ああん! いきなり激しいわね!」
 振り下ろした手刀を胸で受けて、大げさにのけぞりなら、バニーが嬉しそうな悲鳴を上げる。まともに入ったいえる打撃は初めの膝蹴りだけで、後は仰々しく騒いでくれているが、たいしたダメージは与えられていない。
「お返しよ♪ とりゃ♪」
 バニーは左足を軽く斜め上に出し、その折った足先を、ひゅっときれいな音をさせて肩へ伸ばす。ハイキック、と言っていいのだろうか、軽い衝撃で手打ちならぬ足打ちという感じ。バニーはそれを2、3回繰り返して足を引く。
(私のターン、ということかな? それなら遠慮なく!)
 相手への反撃に、胸へのチョップを二発、そして右のミドルキックと打撃を回転させながら、麗子はそう考える。もう一度、左ミドルを打つが間合いを詰められて打点がずれる。麗子が足を戻したのを待って、バニーが左のエルボー、腕を上げると肩に軽く当たった。バニーの攻撃は散発的で、守りに徹していてくれている感じだが、その分、会心の手ごたえを与えてはくれない。
「ふ、せい!」
 数発の相手の左エルボーをガードした所で、バックステップをし気合をこめて小さく回転、鋭く回った先で腹めがけて、所謂後ろ回し蹴りを伸ばす。
「あふぅん! やだ、おねえさん、もうびくびくきちゃうぅ♪」
 バニーはお腹を押さえてゆっくりと膝を突くが、麗子の足先は微かに触れただけ、間合いをぎりぎり離したらしい。微妙な距離の操作を含む打点のずらしは、さすがというべきか。
(花を持たせてくれているうちに、ダメージを与えないと!)
「えい♪ えい♪ えい♪」
 焦れる麗子をあざ笑うように、ぴょんっと立ち上がったバニーが、左のチョップで肩の付け根をドンドンドンっと軽く打ちまくる。肘を動かさずに手を曲げ伸ばしする、できの悪いおもちゃのような手打ち。
(……そりゃ、実力差があるだろうけどさ。もうちょっと真面目にやってくれても)
 麗子は、ちょっとむっとして、ぶっきらぼうに手刀を弾いて懐に潜り込み、相手の突き出した左手を捕らえつつ背を向け肩口に乗せる。そして、腰を跳ね上げるが、乗せ位置が悪かったのか、意外な重さに思わず体がふら付いてしまう。
「わわ!」
「っふ!」
 そんな息吹を聞いたと思ったら、背中の柔らかさと重みがあっさり消えて、腰が振りきれる。バニーが飛んでくれたらしい。そのまま大きな弧を描く逆一本背負いが決まり、試合会場に感嘆の声が満ちる。それがなんとなく悔しくて、倒れこんだ拍子に麗子はわざとバニーの上にのしかかってしまう。
「はぁん! 遠慮がないわねぇん♪」
(ぬぅ、おっきい)
 演技臭く悶えるバニーを横目で見ながら、ぐにゃりとした感触に麗子は余計な事を思う。先ほど胸を叩いた時に、腕に残った感触も柔らかいしで、なにやら気恥ずかしい。声も声だし。そんな様子で立ち上がる麗子を、倒れたままのバニーが微笑ましそうに眺めていて、
(うらやましい?)
等と声を出さずに口だけ動かしてきた。それを麗子は顔を赤くして睨み、ごまかす様に屈んで相手の髪を荒っぽく掴む。
「いやぁん♪ 乱暴にしないでぇ♪」
(ふんだ! その言葉、本気でいわせちゃうんだから!)
 そうきゅっと念じながら、艶っぽい声を出すバニーを立たせてロープに振り、自分も体を滑るように追いかける。ロープ際、相手が撥ねて戻ろうとした所を、足を抜いて抱え込むように丸め込み、放つ。
『鋭いドロップキックがバニーボンバーの胸板に突き刺さる! ああ! バニーボンバーはトップロープを越えてリング外へぇ!』
「………♪」
 バニーが場外へスローモーションのように落ちていき、どさっと言う重い音が会場に響く。一拍の沈黙をおいて、会場から驚きの声が上がったが、麗子の方も目を丸くしていた。自信をもって放った技だが、実際のところ、足にはちょっと触れただけだったのである。
(ウエハラの技を、ちょっと見せてくれる♪)
 しかし、まごついたのは一瞬、麗子の目に残った、そんな言葉がすぐ思い出された。むかつくなら、これくらいやってみろということか。ならばと素早く立ち上がり、そのまま三回転ほど大きな軌跡のバク転をうって距離をとる。
(うん、綺麗に出来てる。大丈夫、きっと上手くできる)
 そうやはり不安を感じる自分に言い聞かせ向こうを見ると、立ち上がったバニーが、どうする?と問うように小首をかしげた。答えの代わりとして麗子は、すぐ後ろに振り返って観客席へ両手をふり、
「さあみんな、すごいの行くから! 応援よろしく~!」
 その言葉に、拍手で答えてくれた数人の一人にぱちっとウィンク、一気に体をばねの様に跳ね上げ、バク転をかける。躊躇もなく、意識もなく、音もなく、視界もなく、感触もなく回転に身を任せつつも体を回す。実際、数秒、でも体感では一挙動。
「っとぉ!」
 勢いに乗せていた体を、足で一気に持ち上げると、麗子の体は、トップロープを中心に、大きな弧を描いて舞っていった。軌道の頂点からゆっくりと落ち始めた時、バニーと目が合う。ちょっと目が丸くなっているのが爽快だ。
(どんなもんです、バニーさん♪)
 そう、思わず不敵に笑った時、がしっと硬いの衝撃を反らせた胸に受けた。
『バク転からのブランチャー! 見事に決まったぁ! ブレード上原譲りの身軽な飛び技は、まるで軽業師だ!』

(まったく危ないわね)
 バニーは麗子に覆いかぶされたまま、そんなことを思う。見事なブランチャーだったが、勢いをつけ過ぎである。奥に下がったおかなければ、頭と頭が当たっていたであろうか。それくらいならまだ良いが、後ろに勢いを逃がしたら観客席に突っ込みかねなかったのは、やりすぎである。
(きれいだったけど、位置どりくらいは考えてほしいわね。新人離れした思い切りなのは認めるけどね。ちょっとからかったからって張り切るんだから、もぅ)
 今のところの感じでは、打撃もなかなか、投げまだまだ、関節は仕掛けてこないから不明というところか。相手の分析をしながら体を確認、まともに止めたせいで腰が締め付けられたが、足と腕にはたいしたダメージなし。腰のほかには、顔が痛み多少くらつくが、試合にはまだ支障はあるまい。そんなことを考えている内に、上に乗っていた麗子がさっさと立ち上がってリングへ行ってしまう。
(若いっていいわね~ 元気があって、まじめで。もっと休んでもいいのに)
 とはいえ新人がリングに上がっているのに、自分がごろごろしているのも体裁が悪く、軽く鼻を鳴らし膝を立てて体をひねる。目端で収めた麗子は、まだまだ目が輝いている。先ほど重なり合った時に感じた息遣いも落ち着いたもので、新人とはいえスタミナ満点なのがうらやましい。
(とはいえ、そろそろ、仕込みも本格的にしないとね。ふふ、どんな声を出すのかしら?)
 そうして、にやりとした笑いを浮かべてみたが、それが顔にぴったりと当てはまり、バニーは我が事ながらおかしかった。

続く?
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