レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
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サバイバー2 リプレイSS 団体の本格始動
半年ぶりくらいにこれの続きを書いてみる。本人もちょっと忘れかけていましたけど、拍手頂いたし頑張って続きを書いてみる。ネタは忘れていませんしね。

サバイバー2のプレイを元にして書いていますが、基本的に創作です。独自設定や、現実的でないこと、プロレスにそぐわないこと、不当に扱われているキャラ等々、色々問題は多数発生しているかと思いますが、ご容赦のほどを。基本的にテキトーに書いてますのでご了承ください。

団体名 風月会 1年目6月。

メンバー 金森麗子 ウィッチ美沙 小早川志保 ガルム小鳥遊(2P) パンサー理沙子(2P) ディアナ・ライアル 上原今日子(コーチ)

今回の出来事:移動手段を増資、GWAと提携。ディアナ雇用。

続きからより。

ディアナさんの名前が間違って他っぽいので修正。
金森「は! せい! や!」
6月の日差しはギラリと輝くも、木陰を熱するにはまだ弱い。暖かいというには強すぎるが、暑いというほど高くない空気。梢が揺れる音が聞こえる。汗を拭ってくれる風が気持ち良い。
上原「リキみすぎよ、麗子。もっと腕の力をぬいて素早く振るの」
思いっきり腕を振る金森に、上原は注意を与える。金森は小首を傾げて、
金森「う~ん、でも力をいれないと腕振れないじゃないですか?」
上原「そんなことはないわよ。いい、二の腕に力瘤を作ってみて?」
金森「はい」
金森は言われたとおりに上腕を膨らませる。染み一つない綺麗な腕、でも前よりそれなりに太くなっていてちゃんと力瘤が出来ている。あんまり太くなると見た目的に考え物だが、普通にトレーニングするくらいで女はムキムキになったりもしないから大丈夫かな、と上原は思う。
上原「その状態で、突きを出して御覧なさい。うまく動かないでしょう?」
見た目の方も大事だから注意してくれと言う事だけが、社長に注文されたことである。気の早い事に、写真集やTVタイアップを既に視野に入れているからだそうだ。
上原(ミスコン優勝と言う経歴だし、おかしくもないか、な)
もちろん、強さの面で引けを取らすつもりはない。
上原達は、外でトレーニング中。理由は、ジムがアスファルトの塊なものだから、外と同じくらい暑くて蒸しる為。どうせ広い敷地に何もないのだから、外でやった方がいいだろうということで、外にテントを張って板を敷いてマットを乗せててでやっている。
上原「当たり前よね、固まっていたモノが、急に伸びたりなんかしない」
金森「はぁ」
上原「逆にこうダラーンと力が入ってない状態なら」
そう言って上原は一歩踏み込んで突きを出す。スパシュッという空気を切る綺麗な音が鳴った。
上原「ちゃんと鋭く打てる。固まっているより柔らかい方がスグに反応して動ける。分かる?」
金森「なんとなくは」
理屈は分かったが感覚ではさっぱり、と言う所か。感覚の問題を伝えるのは、さてどうしたものか。体感するのが一番なのだが、それを直接伝えることは出来ないので難しい。
上原「要は、力の使い方。あなたの場合、腕を固めるように無意識に力を使っちゃっている。だから、力を入れずに打てって言っている訳」
金森「じゃあ、何処の力を使えばいいんですか?」
上原「そうね、麗子、貴方どんなパンチが一番威力があると思う?」
金森「えっとぉ、フックとかですか?」
そういう具体的な回答が彼女から返ってくるとは、上原には意外だった。ほにゃほにゃしてマイペースそうな子だけど、ちゃんと色々と勉強はしているのだろう。
上原「それはね」
上原は一飛び二飛びして金森から距離を取る。距離およそ8メートルか。さて、久しぶりだけど上手くいくだろうか。
上原「こうやって」
そう言うやないなや、上原は滑るように金森めがけて、
上原「走って打つパンチよ」
一瞬で間合いを詰めて拳を放つ。拳は金森の手間5センチくらいで止まったが、起きた風がブンっ金森の鼻を押さえつける。
金森「おお~!」
上原「こうやって、足の力を使ったパンチは強い。もちろん試合では、こんな風に大きく助走は取れないから、助走をつけずに打つ」
例えばこんな風にね、と軽くステップを前にとってジャブを打つ。
上原「威力は減るけど、人にダメージを与えるには十分。あなたが今やっている前突きも、このステップを取ってのパンチと同じで足で前に行く力を拳に伝えて打ってるの」
金森「なるほど~」
色々と突っ込みどころはあるのだが、とりあえずの説明はこれでいいと思う。どちらにせよ、自分で体得しなければいけないことだし言葉はあんまり意味がない。
上原「腕の力を使わない訳ではないけど、力んで固くなると足の力が拳にうまく伝わらないから、なるべく腕は緩くするのを意識する、そう言うことよ」
社長「上原コーチ! ちょっと来てくれ!」
社長がジムの隣にある事務所から、声をかけてきた。事務所はトタン製で蒸しる為か、汗を顔に張り付けている。エアコンなり扇風機なりが欲しいところだが、そもそも電気が太陽光(親会社製、旧型在庫たくさん)以外に未だ通っていなかったりする。
上原「麗子、ちょっと行ってくるから、後100回3セット。終わったら次は蹴りね」
金森「はい!」
金森の返事を背に、上原は事務所に向かう。
社長「ああ、済まない。練習中なのに」
事務所の中には、肌の黒い外人と思しき子がいた。金森よりちょっと上、理沙子たちより一頭下と言った所か。しなやか、という印象を受けたのは、静かに落ち着いているのに今にも走り出しそうな活発さを秘めているからだろうか。
上原「この子が、ディアナ・ライアルですね」
ディアナ「ハイ! こんにちわデス! 上原コーチ」
ディアナ・ライアル、東女の軽量級の顔、ソニックキャットの秘蔵っ子と言われ噂されていた子だ。ブラジル出身で理由あってソニックに引き取られる事になった、程度しか上原も知らず実力も分からないが。
上原(この子は、出来るわね)
そんな確信を抱いた。すっと立っているだけで場を占拠している、取り立てて大きい訳でもないのに、そんな存在感を出せるのはそうそういない。
社長「向こうさんの方の用事も終わってな、いきなりだが今から練習に参加したいんだそうだが、大丈夫か?」
上原「もちろんです。ディアナ、私は上原今日子、これからよろしくね」
ハイ! と元気よく答えてくれた。良い笑顔だ。
社長「じゃあ、着替えて練習に参加してくれ」
ディアナ「ハイ! デは!」
社長「な!」
いきなり服をむんずとつかんで脱ぎだす。下に練習着でも来ていると思ったら裸である。それなりに大きいのに、ブラはつけていない。肩凝ったりしないのだろうかと、驚きの中で社長はそんなどうでもいい事を思う。
ディアナ「? どうしましたかでスカ?」
上原「どうしましたか、じゃなくて…… とりあえず、向こうに行って着替えてきなさい」
天然なのか隙だらけなのか。まあ、誰にでも欠点はあるがちょっと頭が痛くなりそうである。
ディアナ「? まあ、良いですけど。デハ! またすぐ!」
そう言って、上半身裸のまま、向こうへ走るように行ってしまう。社長は、ちょっと頬を赤らめながら、
社長「む、向こうの人はあんな感じなのかね」
上原「彼女がそれほど気にしない、と言うのが大きいのかと」
あけっぴろではあるが男に裸さらして平気、と言うのは多くはないと思う。この社長は、ディアナに信頼されているからなのかもしれないと何となくそんな観を上原は抱いてた苦笑した。何故か、自分がそのことにムッとしている、彼氏に知られたらことねとおかしく思う。
上原「にしても、良くこっちに来てくれましたね、彼女」
ソニックキャットの秘蔵っ子というだけで、引く手あまたであろうし、そもそもソニックと同じ東女に行くという選択肢もあったのだ。こんな出来立てほやほやで興行もしていない団体未満としかいえない所によく来る気になったものだと上原は思う。
社長「ああ、ミカ、いや、ソニックとはちょっと前、映画の撮影で知り合ってんだけど、団体作るんだがアドバイスしてくれって言ったら紹介してくれたんだ」
上原「それは、太っ腹ですね」
誰が見ても金の卵だというのに。そもそも、ソニックと親しいというのも驚くべきことなのだが、その辺りは後で聞き出すことにしよう。
社長「いろんな経験を積ませたいみたいだな」
上原「なるほど……」
窓から風が吹きこんできて、窓枠にかけてある風鈴が鳴った。風鈴の時期はもうちょい後な気もするが、この蒸し暑い部屋では唯一の冷房?である。社長は突然、変に無表情な顔になり、
社長「後、いきなりだが来月に旗揚げ興行が決定した」
上原「……」
早すぎる、という言葉を上原は飲み込んだ。社長からはしつこく聞かされた話である、親会社は早い結果を求める会社、団体がゆっくり育つのを待ってくれるほど甘くはないと。ただ、顔には出てしまったらしく社長はちょっとばつが悪そうに、
社長「上の要請でな、とりあえず興行して見通しを示せって」
ここで社長を攻めて所でしょうがない。少なくとも、社長は選手の育成に時間がかかることは理解してくれているのである。それでも尚、抗えなかったのなら本当にどうしようもないと言うことなのだろうから。
上原「分かりました。ただ、万全ではありませんよ」
社長「分かってる。誰が使えそうだ?」
上原は少し考えるように目を細め、そして、
上原「まず、小鳥遊と佐久間、この二人は確定。見てみないと分かりませんが、ディアナも大丈夫でしょう。小早川も状態が良ければ、あるいは。」
社長は軽くうなずき、
社長「そっか。美沙と金森は駄目そうか?」
上原「金森はまだ2ヶ月、美沙は1ヶ月も経っていませんが」
その程度で出されるはずもない。社長は頭を書きながら、
社長「いやな、国津守さんが美沙をどうしても出して欲しいってな。金森も早い段階で写真集を作るために箔を」
上原「無理です」
上原は言下に切って捨てておく。これからを占う旗揚げに、まだ受け身も満足に出来ない素人な彼女達を出せるはずがない。怪我でもしたら事だし、客を失望させれば後々まで大きなダメージになる。プロとして譲れないところだ。
社長「そこをなんとか、って訳にもいかないよな、さすがに。すまん忘れてくれ」
上原「いえ。ごねられたら私にぶたれたとでも言ってください」
社長「ははは。そんなこと言ったら、あの人に嫉妬されてちまうな」
上原的にはちょっと微妙な返答である。殴られて嫉妬されると言われても、ね。国津守さんも年甲斐もなく熱烈すぎるのは困りものである。
社長「後、青森の行きなんだが、トラックに二人くらい乗せて、後は高速バスで良いか?」
上原「……もっと、どうにかなりませんか」
上原は渋い顔を作りながら聞いてくるが、社長は頭を振り、
社長「金がないからね、切り詰められるところは切り詰めておきたい。本当は現地集合とかやりたいんだが」
上原「その冗談、面白くありません」
社長「いや、冗談じゃ…… 何でもない何でもない睨まないでくれ。とにかく、金がない。今回の要請で、GWAにも搾り取られたし」
GWA、アメリカのプロレス団体だ。日本では今はそこまで有名ではないが、粒ぞろいの歴史ある古豪団体である。近年、ローズ財団に買収され色々と様相が変わったとGWA古参の上原の知り合いが言っていたが。
上原「仕方ない、ですか。出来れば彼女たちがベストな体調で試合を出来るようにして欲しいのですが」
社長「出来たばかりだからな。色々なところに金がいるし、上原さんの名前があるとはいえ、そう簡単に興行が軌道に乗るとは思えないからな」
上原「……そうですね」
ふっと強い風が吹き抜けて、風鈴が一際高く鳴り、トタンの部屋に響いて行く。
社長「話はそんな所、かな。すまんな、長くなって」
上原「いえ、こちらこそお手数を」
社長「ま、青森は国津守さんがチケットまいてくれるって言うから、興行の収入は心配ないだろうさ。後は、興行でもって風月会の名を客に刻み込んでくれればいい。ま、その辺りは上原さんに任せておけば安心だろうけどね」
そうして社長は穏やかに目を細める。穏やかだが、こちらを値踏みしているような光が、ちろちろと覗いているような気がして、上原はその冷たさに多少竦みを感じるも、
上原「……はい! 大船に乗った気でいてください!」
そう言いきれる自信がそれを上回った。小鳥遊と理沙子はほぼ中堅、ディアナは未知数だが恐らくトップクラス、初興行にしては上出来なメンバーが集まっている。少なくとも、自分の時代よりは条件的にマシであろう。何を恐れる必要がある。
社長「じゃ、練習頑張ってくれ」
社長はにっこりと笑って上原を見送ってくれた。自分の胸が熱いのは、あまり好条件とは言えないけれど試合が出来ることが、やはりうれしいのだろうと上原は思う。戦うのはあの子達なのにね、そんな苦笑をしながら、試合に向けてのプランをカタカタと組み立て始めた。

続く?
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