レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
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レッスルSS、トーナメント前の諸様相 その1
トーナメント話です。こちらの続き。

内容:市ヶ谷主催のトーナメントに参加した、外部選手たちのトーナメント前の様子。

続きからより。
左のような能力値ですので、皆様方のイメージや公式設定と多々異なることがあります。読まれる方はご注意&ご容赦ください。またキャラによっては不当な扱いもしているかと思います。こちらもお許しください。
プロレス素人につき色々おかしいかと思いますがこの辺りもご寛容の程を。
一万もの人間、テレビやらの映像で見たところで特に感慨も抱かないが、満員という密度も手伝ってか、直で接するとの熱量は凄まじい。
市ヶ谷記念ホール、一ヶ月前に突如として告知されたNJWI世界最強トーナメントは、様々な期待と思惑、野心と願いを交差させながら、今、幕を開こうとしていた。
寿「………」
寿零は静かに目を閉じていた。ずっと背負ってきた思いが、あふれ出してしまうのを抑えるため。
彼女の長きにわたる宿願、それは姉によって始められたものであり、今は自身のものでもあること。

打倒、ビューティー市ヶ谷。

それを、またとない最高の舞台でもって着けることができる。その重さに耐えるように、彼女は静かに目を閉じて佇み続ける。
小鳩「あら、この調子だと明日の朝ごはん分だけじゃなくて、一週間分くらいもらえそうかしら? さすが市ヶ谷さんね! モグモグ」
様々な気持ちが渦巻く寿をよそに、小鳩の能天気な声が響いた。取り留めこそないがやさしく温かい雰囲気はこの大舞台でも揺らぐことはなく、それが寿には何故か心強かった。
小鳩「………ふふふふふっ」
寿「っ!!」
突然、壁際に座っていた寿の後ろに小鳩が回り込み、首に手をまわしてしなだれかかってきた。あったかな人肌のぬくもり。微笑むような小声で優しく呟いてくれた。
小鳩「そんなに気負わなくていいのよ。大丈夫、小鳩はあなたが強いって知ってるわ。市ヶ谷さんに負けないくらいにね」
寿「……うん、ありがとう」
この子との付き合いも長い。姉のあの一件以来、世慣れず人慣れない寿を、ずっと助けてくれた親友。自分に、未だ出来ることはほとんどない、出来ることは信じてくれた思いには応えるだけだ。
寿「あ、あのね……」
小鳩「何かしら?」
寿「あ、あなたの料理が食べたい、ゆ、優しょ、しょ、し……」
優勝の祝いと言おうとしたのだが、さすがに恥ずかしくてどもってしまった。もっとも、小鳩は意をくんでくれたらしく、明るい声で答えてくれた。
小鳩「ええ! 腕によりをかけて準備しておくわ! そうと決まったら狩りに出かけないと! 幸い人も多いし、ここは危険を犯して……」
寿「い、いや、普通のでいいから……」

涼子「ふふふ、何か懐かしい感じがするわね~ あの子達。何となく、昔を思い出すっていうか…」
龍子「ああ、お前に近いかもな……」
二人とも遠い所を見ているが、懐古と諦観という結構なズレが目にあったものである。今も涼子はボケボケだが、昔は致命的な事にボケる時があったのでかなり大変だった。
涼子「ああ言うのをなんて言うのかしらね? ユリとかバラとか? 私たちにも似合ってたのかしら」
致命的ではなくなったが、良く分からない方向にレベルアップしている。振り回されることでは変わらないのかもしれない。勘弁してほしい。
龍子「まあ、ピンクの子は、涼子みたいにトロくさくはなさそうだけどな」
涼子「ああ、ひっど~い。そんなこと言ったら、寿ちゃんみたいに龍子は可愛くなかったわ~ 毎日ピリピリしちゃって~ あ、でも、慌てやすかったところは近いかしらね~ 夜迎えに行ったら電柱の下で龍子が呆然と」
龍子「そ、そんな話を人前でするな!」
涼子「人前でしないと面白くないじゃない~」
試合前、トーナメント前だというのに、能天気で緊張感がないやり取り。それは、彼女たちにとってこの大舞台が、遜色ないもの、取り立てて珍しいものではないからだろう。桜井千里は、WARS総帥とそのパートナーをそう値踏みする。
千里(このトーナメントをなめている訳ではない。常在戦場、といったところでしょうか)
しかし、WARS総帥が出てくるとは。名高き市ヶ谷麗華と南利美に真剣勝負を交えられるだけで十分おつりがくると思っていたが。日本人実力最強の噂も高いサンダー龍子、新人でありながらリングで圧倒的な力を見せつけ続ける寿零、最強の一角たるジュナ=メガライト、暴虐の女神たるカンナ神威、錚々たるメンバーが集っているといえよう。
千里(自分の実力を試すのに、不足はないといったところでしょうか)
彼女は常に強さを問い続けている。それが、このトーナメントで分かるかどうかは知らない。トーナメントでどこまでいけるかも、実のところどうでもいいのかもしれない。ただ、彼女は強さを知り、求めるだけなのだから。
千里(負けるつもりはもちろんありませんが)
大切なものなんかない。自分の勝ち負けすら、大切ではない。だが、求めるものは、高く険しい道の先であろう。故に、手を抜かない、相手の強さを真摯に受け止める、だけだ。
千里(にしても)
獅子堂「……ぐー」
千里(立ったまま寝るなんて、器用なものです)
一番異色といえば、千里のとなりで寝ている彼女であろうか。立ち寝なんぞマンガの中だけだと思っていたが。ぐらぐら揺れて今にも倒れそうだが、倒れない。
器用で済ませられる問題ではないのかもしれない。寝ても倒れない、バランス感覚を持っているということなのだから。
千里(ほんとたのしみなたいか!!)
ゆらゆらしていた獅子堂が、こちらにゆっくりと横倒しになって来るのが横目に入ってくる。千里の頭に十数の選択肢が一瞬にしてよぎるが、そのまま受け止めることを選んだ。頭を椅子にぶつけたりすると危ない。
どすっと意外に重い感触が腕にかかる。キャッチ成功。
千里「大丈夫ですか? 獅子堂さん!」
獅子堂「むにゃむみゃ」
ゆすったりしてみるも起きる様子はない。思いっきりしなだれかかられているので、どかそうにも手間がかかりそうだ。しかも、マットは向こうで下は床、マットまで運ぶのは何か恥ずかしいし、かと言ってほってなげるのはいささか情がないだろうか。
千里(しかたありませんね)
そのまま自分の膝に獅子堂の頭を置く。変形の膝枕、という感じか。これはこれで恥ずかしい気もするが。
千里「……はぁ。獅子堂さんでしたっけ? あなたは、今どんな夢を見ているのですか」
むにゃむみゃと眠る顔は、悩みも気負いも感じさせず幸せそうであった。

続く?
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