レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
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レッスルSS ツケの支払い 試合前編 暫定版~
結構真面目に書いたけどなSSその1。『ツケの支払い こーひーぶれいく』の続きとなります。お読みになられていない場合は、意味不明かと思いますのでご注意ください。
暫定版としてますが変更予定は今のところない~ お察しください。

続きからより。左のような能力値ですので、皆様方のイメージや公式設定と多々異なることがあります。また、性格、設定、その他は基本的に妄想と捏造です。お読みになる方はご注意&ご容赦ください。またキャラによっては不当な扱いもしているかと思います。こちらもお許しください。あと、プロレスの常識等にも反していると思います。どうぞご寛容のほどを。

試合描写らしきこともしてますが… お察しのほどを(こればっかだな)。修業が色々足りませんというのとプロレスについて知らなすぎですな。十回程度テレビで見ただけでは何とも… 申し訳ない。

拍手ありがとうございます。拍手を糧に、どうにかします。
試合前、入場口、ライラは入場のコールを待っている。
ライラ「…さて、と」
気が昂ぶっている。試合前に常に感じる、不安、期待、焦燥、欲求。胸の内で暴れる感情が漏れ出し、自然と獣のような笑みが現れる。
ライラ「楽しませて貰おうか」

試合前、入場口、麗子と美沙が走りこんでくる。麗子、多少息を荒めて、
麗子「ふぃ~ 間に合った…」
美沙はそんな麗子をジト目で睨み、
美沙「間に合った、じゃないのです。着替えるの忘れるなんて、麗子さんは素人か何かですか。ボケッとしすぎなのです」
麗子「ははは… ごめんごめん」
苦笑いしつつ答える。試合前だというのにぽやっとヌケた感じの麗子に、美沙はため息を軽く吐きつつ、
美沙「まったく… 美沙の尊敬と期待を返して欲しいのです。トイレとかは済ましてあるのですね?」
麗子「それはさっき行っといたから大丈夫」
さっきって、あの騒ぎのさっきか! と頭によぎる。
美沙「本当ですね? 漏らしたりしたら二度と先輩と思わないのです」
麗子はさすがに少し頬を膨らませ、
麗子「大丈夫だってば。心配性なんだから。そんなに心配してると若いのに皺ができちゃうよ」
美沙「大丈夫なのです。それに麗子さんみたいにポケっとしすぎると、将来すぐ呆けるのです」
麗子「あ~ ひっどぉい~」
そんな緊張感のないやり取り。美沙は思う、本当にホントウに大丈夫なのか。
アナウンサー『それでは、赤コーナーより金森麗子選手の入場です!』
麗子「あ、じゃ行こっか?」
美沙「はいなのです。…麗子さん、頑張ってくださいなのです」
麗子「うん、もちろんだよ!」
そうして、歩き出す。

リングの上というものは極めて明るい。スポットライトが平等に選手達を照らし、輝かせる場所。そして、そこにいたヤツは、映画の時と同じようにやっぱりホニャっと笑っていた。
アナウンサー『青コーナー、163センチ、○○ポンド、金森麗子!』
ふわふわした笑顔で両手をふり、声援に応えている。ライラがじっと睨んでいるのを、まったく気付いてないかのように。むしろセコンドの奴がびびってる。
アナウンサー『赤コーナー、174センチ、○○ポンド、ライラ神威!』
とりあえず、手をあげて応えておく。目はじっと相手を捕らえたまま。麗子は何も変わらない、気持ち悪いくらいポヤッとした顔のままだ。
名乗りが終わってのリング中央、審判による形式的なチェックが始まる直後、
麗子「ライラさん、今日はよろしくお願いしま~す」
やわらかい笑顔で挨拶し、手を出してきた。緩んだ笑い、これから真剣勝負としゃれ込む顔じゃない。まるで、お遊戯か何かと勘違いしているかのようである。あまりに腑抜けた様子。
ライラ「………」
本当に自分の直観は正しいのか、どうか。単なるヌケた、かわいいだけの格闘家モドキとかいう奴なのではないか?
ライラ「は」
下らない。浮かんだ疑問を追い出す。考えるのなんて柄じゃない。いつも通り、引ん剥いて確かめてやればいいだけだろう。

ピンッ

それに即座に気付けたのは、放った側と、避けた側だけ。
麗子「きゃあぁぁ!」
アナウンサー『お、おおっと! ライラ! 握手を求めた麗子の鼻先へ、黙れといわんばかりの右フゥック! 麗子、驚きのあまり尻餅をついてしまった! これは手荒い返答だ!』
ライラ、止めにかかる審判を振り払い、恐がってる様子の麗子の髪を掴んで立ち上がらせる。その顔は獣のように笑い、麗子に顔を迫らせ、
ライラ「…大したモンだよ。今のはブッ倒すつもりで打ったんだぜ?」
避けやがった。ご丁寧にも、かわいこぶった三文芝居までしてくれて!
麗子「な、何言ってるの?」
客には聞こえないというのに、尚もびびってるような言い草。こっちにまで空っとぼけ続けるか!
ライラ「言ってろ!」
カン! というゴングと同時かどうか。ライラは髪をつかんだまま、叩きつけるようなエルボーを顔面に放つ。さっきと同じだ! しらばっくれるというならば、強引に引ん剥いてやるだけだ!

アナウンサー『さぁ、エルボー! エルボーと当てていきます、ライラ神威』
麗子「え、ええい!」
麗子も負けじとチョップを返していく。声こそやや上ずらせているが、
ライラ「グ!」
ピュッという唸りを上げ、的確に喉もとに突き刺さしてくる。怯えた人間が出せるものではない。
ライラ(まったく、本当に狸だよ。かわいい顔して端っからエグイ!)
こちらが先に仕掛けたからであろうが、動揺もせず、否、動揺したふりをしながら放ってくる。
アナウンサー『麗子、距離をとってぇ、ドロップキック! もう一発ドロップキック! そして相手をロープにふって、ヒップアタック! どんどん攻めていきます!』
思い切った攻め、気持のいいくらい躊躇はない。喰らってばかりでもなんである。今度は、こちらから行かせてもらう。
アナウンサー『麗子、倒れているライラを立た、ライラ、先にラリアットだ!』
そうやって、ひるませた所で相手の頭を抱える。
ライラ「おらぁ!」
気合一閃、ブレーンバスター。見た目以上に重い体だ。外見からは分かりづらいがそれなりに筋肉が多いのと、何より力が抜けているからであろう。力が抜けていた方が重心の関係で投げづらく重く、衝撃も逃がしやすいのでダメージも浅い。
放り投げた麗子を立たせ、もう一度ブレーンバスターをかけようとするも、
麗子「いよ!」
アナウンサー『ライラの投げをこらえ、逆にブレーンバスターを返していく! ライラの体が高々と差し上がる!』
速さ守りも中々で、力も疎かでない。
ライラ(今ん所は上々ってところだな!)
ブレーンバスターで叩きつけられながら、そんなことを思い自然と笑みが浮かぶ。

麗子本人は、ライラに対し特別に何か思うところはない。ただ、試合をしたことのない人と戦え、うれしいと思っていただけである。演技の方は自然にしてしまったという所で、区別は本人も上手くついていない。
麗子(さっきの当たったらどうするつもりだったんだろ?)
考えつつも体は枷なく動き続ける。
麗子(イタ! もう! 顔ばっかり!)
麗子(次来るのはラリアット)
麗子(美沙ちゃんの言う通りなのかな~? でも何かした記憶もないし)
今更なことが頭をよぎる。
麗子(下! くぐれる!)
麗子(打撃なら私の方が上かもね~ 力が入りすぎてる感じだし)
麗子(お客さんはほどほどって感じかな)
頭の中にいろいろな考えが混じり合っている。一個一個を明確に意識するわけでなく、ただ頭に次々と同時に流れて回っていく。
麗子「せい!」
麗子(盛り上げるためには何がいいかな)
麗子(ライラさんはこっちの攻撃をわりと外せてる感じ。守りも結構しっかりしてるんだ)
その思考の中で、
麗子(わりと普通の試合だけど、初めだけだったのかな? このままいくって感じ?)
一個の考えが輪郭を持つ。
麗子(でも、それじゃあ、つまらないよね)

パァン!
ライラ「っつ!」
鋭い右のミドルキックが入る。おきせでない鞭のような蹴り。プロレスラーにしては華奢な体からは、想像できない威力である。
アナウンサー『金森、ミドル、ミドルと決めていく! ここまで鋭い音が響いています。さあ、もう一度、おっと!』
ミドルがまた一発来る! と身構えているライラに対し蹴りを振り出さず、足を折り曲げたまま透かして背面を向く麗子。
ライラ(ち! まず…)
タイミングを外されたことは、すぐ認識した。しかし、分かっていても態勢はそう簡単に変えようがない。
金森「いよっ!」
顔面へ左のローリングソバット。反応が遅れ、モロに入ってしまう。
ライラ「ガ!」
一瞬、目の前が白くなり体が傾く。
アナウンサー『ライラ、ダウン! 慣れない麗子の変化自在な動きに翻弄されているのか!』
この種の動きはただの『芸』であることが多いのであるが、こいつはそれを『芸』としても『技』として使いこなしている。
ライラ(まったく、大したもんだよ)
戦えば戦うほど分かる。こいつは十分強く、十分楽しい相手だ。
そんな感慨にふけっているライラの後ろに回り、スリーパーの態勢をとってくる麗子。その時、
麗子「…すか?」
ライラ「あ?」
麗子「そんなものなんですか? ライラさんは」
ライラ「な、グ!」
ライラの言葉を遮るように締めてくる。
麗子「そうなら、私も楽でいいんですけど」
嘲笑いを隠そうともせず麗子は続ける。
麗子「期待はずれ、って感じですよ」
ライラ「て、め、ぇ…」
麗子、スリーパーを解いて立ち、ゴミを蹴りだすかのように、
ガシィ!
アナウンサー『麗子、ライラに向かってサッカーボールキィック! 顔面への強烈な一撃ぃ! ライラ、リング下に転げ落ちる! これは効いたか!』
ライラ(期待はずれ、だと… あのガキ!)
場外に落ちたものの、受けた侮蔑への怒りを纏いすぐ立ち上がる。
そんなライラに軽く笑いかけながら、麗子は一気にロープへ飛び乗る。ふわりと体が舞い上がり、
アナウンサー『場外へのスワンダイブ式ミサイルキックだ!』
狙い過たずライラに突き刺さり、両者ともに場外で倒れこむ。

麗子(あ~あ、我ながら、ばかだよね~)
今立ち上がろうとしている相手の目にともした、黒々燃える怒りの炎を見てつくづくそう思う。
麗子(あのままやってれば、楽だったのにね)
そうした所で試合もそこそこ盛り上がり、相手もお客さんも社長たちも満足してくれたであろう。こちらも大したダメージを負わずにすむし、それらで普通に十分なはずである。わざわざ、焚きつけてる必要なんぞまったく無い。
麗子(でも、せっかく凄いのがそこにあるのに、触れないのはもったいないよ、ね)
期待と恐怖を楽しむかのような笑みを口元に洩らしながら、彼女もまた立ち上がる。

続く?
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