レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
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単純所持規制に関するテキトーな覚え書
眠れないので、無駄に多弁を弄することにしようという話。児童ポルノ法の単純所持規制が、また俎上にあがってるようで。まぁ大方の予想の範囲内ですから如何ともし難いのですけれど。まー議論中だそうなんで、実際にどういう形で提出されるか否かは、素人ではまったく分らんのですが、前回(09年辺り)の議論を思い出しつつなんか色々と。

大方の人が気になる、モデルのいない創作物(ちなみに実在のモデルがいる場合は現行法でもアウトなはず)、いわゆる二次元に関しては、今回の所持規制は基本的には対象外、規制されないはずです(自主規制とか、あるいは警察さまとかによる自主規制圧力とかは知らん)

ただし、3年後だか数年後まで調査して、規制するかどうかの法改正を行う、という条文が法律に付加される恐れがあります。これはかなりの曲者で、まず調査が公正に行われる保障はないというのが一点。規制するのに有利な二次元は有害だという意見や情報だけ集めて、二次元はこんなに危険だ規制しろとやりかねない。実際、内閣府の調査とかで、二次元を規制するか否かでそういうのに近いことやってたみたいですし。

その2の問題点としては、天下り先、要は調査で費やされる費用が、利権になってしまうという点だそうで。これが利権になると、規制派はこの利権を維持するために変な士気を持ってしまうし、あるいは調査費用自体が規制派の強化に繋がってしまうと。迂闊にポストを作ったりすると、そのポスト保持のために何をやるか分らんという話だそうな。

単純所持自体の問題は、まず1には冤罪でしょうか。ネット上での画像ファイルの保存が容易である以上、単純に児童ポルノの情報をブラウザで閲覧するだけで、捜査を受ける可能性があるわけで。一時保存、キャッシュファイルの扱い如何によっては本当に犯罪になってしまうかもしれません。ああ、ちなみに医療学術目的とか公的な目的がある場合は、一応、改正されても犯罪にはならんはずです。

単純所持規制で、ネットでホームページやブログを見る、という行為のリスクを無闇にあげてしまうのではないかと思うのです。たとえば、検索エンジンでテキトーに言葉を調べた際、閲覧しようとするホームページやブログに児童ポルノがあるかないか、なんて閲覧するまで分らないわけで。

公式サイトならともかく、個人サイト無名サイト、動画サイトのような個人も画像や情報を提供できるサイトの情報に、違法なものが含まれているかは、閲覧するまで分らないのに、閲覧すると法律違反を犯してしまう恐れがあるという矛盾というか、ふざけた話というか。学生が自分で裸をあげる、なんていう馬鹿な真似することもありますし、爆弾はどこに転がってるか分らないのですよ。

後、児童ポルノ自体は現在でも18歳未満の性的な画像を頒布、あるいは頒布目的で所持することは禁止されているのですが、この定義が色々と問題。まず性的な画像は何も局部を露出しているだけでなく、着衣でも性的と現在はみなされる恐れがある。また、18歳未満かどうかは、例えば17歳と18歳の区別をつけるのは専門家でも難しいので、知らずに犯罪を犯す恐れがあると。

後は、単純所持だと過去の所持も問題にされかねん、という事もある。過去、誤って閲覧してしまった、なんていうことから、合法だった時代に販売されたもの(例えば宮沢りえ氏の現行法では児童ポルノ扱いになるサンタフェとかはベストセラーにもなった)、あるいは最近だと有名雑誌の広告で子供に手ブラさせていたが、これが明確に児童ポルノ法の条文に反しているため、この画像を意図せずとも所持していると捕まる恐れが出てくると。自分が知らないうちに犯罪を犯している、犯しているだろうと思われるような事態になりかねません。

その2としては犯人に仕立て上げるという悪意の存在。残念ながら、画像という性質上児童ポルノを手に入れるのは、同じ所持禁止にされている麻薬や拳銃とかより容易なのは論を待たないでしょう。そのため、それを他人に送りつけて犯人に仕立て上げる、何てことも容易にできる。実際に、海外なんかでは離婚する際の恨みとして夫のPCに児童ポルノを仕込むとか、ウィルスに児童ポルノを自動で集めるなんていう代物すらある始末です。

日本だとそんなことは行われない、警察は優秀だから冤罪も起こらない、なんていうのが愚かしい空想であるのは、最近起きたPC遠隔操作事件で明らかでしょう。悪意ある犯人により、何人もの無実の人が罪をでっち上げられ、さらに警察の杜撰な捜査で虚偽自白の強要まで行われ、冤罪が作り出されたのですから。

その他、例えば迷惑メールなどの中に児童ポルノがあったら? 放置していたメールボックスに児童ポルノがたまっていたら? あるいはウィルスを仕込まれて所謂踏み台にされていたら? その際に自分が意図せずに所持していた拾得していた、冤罪だと果たして警察が聞いてくれるのか、という問題もある。

ついでにその3としては、児童ポルノの単純所持規制が、果たして実際の児童保護にどこまで繋がるか、という疑問ですか。どんな唾棄すべき情報であっても、情報を閲覧する、所持するだけでは、どんな被害も生じようもないわけで。これを頒布したりすれば、児童の精神的、或いは将来的な苦痛になるかもしれませんが、少なくとも情報を持っているだけで、その個人以外誰にもその情報を見せずにいる分には、被害は生じないわけで。既に頒布罪やあるいは児童福祉法なんかはあるわけですし。

勘違いしないで欲しいところですが、別に私は児童ポルノを擁護しているわけではありません。頒布したり作製したりして児童を虐待してる輩は捕まえればいいと思うし、あくまで、実際の児童への被害とその保護に繋がるかという観点から、駄弁を弄しているだけです。で、単純所持規制は、悪魔の証明です。残念ながら、どれだけ捕まえてもその情報がなくなったということは証明できない。

それならそれより別の事にリソースをつぎ込むべきかと。例えば虐待への対応やパトロールを強化するとか、少なくとも児童保護として、現在の運営が万全ではないでしょうから。後は、その人が成人している場合は、果たしてその情報を取り締まることが児童保護になるのかという話もありますか。なんにせよ、単純所持を取り締まったり創作物を取り締まったところで、現在虐待を受けている子供にとって大した意味はない。むしろリソースを浪費して、そういう子供への救いの手が後回しにされたり、アフターケアが杜撰になったりするだけかと。

まぁ、長くなったのでこの辺りで切りますが、誤解ないように言っておくと、児童保護はもちろん必要ですし、児童ポルノの取り締まり自体も私はもちろん賛成です。ただ、だからと言って、単純所持の規制を行った際に、以上のようなネット利用や冤罪に関する大きな問題点を無視はできないし、また実際の児童保護に本当に繋がるのか、別のことに限られた労力を費やした方がいいのではないか、と疑問を投げかけざる得ない、という話です。
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