レッスルエンジェルスシリーズの妄想を放り投げるプログでした。今はゲーム話とTRPGがメイン?
page top
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
レッスルSS 格闘技?
何かテキトーにレッスルのSSでも。即興書きですのでテキトーです。尚、今回はいつも以上にファンタジーですので、そのおつもりで。前回は一応これ。ファンタジーというか、格ゲーですね。まあ、いつも通りのテキトーでというか、レッスルらしくないと思いますので、お読みになる場合はご容赦を。よくある一発ネタです。
 聡美が選手控え室に入った時、人がまっすぐ平行に飛んでいた。
「……え?」
 その丸っこい女性は、浴衣のすそを翻して、壁際でくるりと着地し、振り返ってまた、
「どすこい!」
 という気合とともに地面を蹴って、頭から体をまっすぐ伸ばして飛んでいく。
 見間違いではない。人が地面と平行に、凄い勢い飛んでいるのである。
(ど、どういうこと?)
 当たり前であるが、地球には重力がある。そのため、とび蹴りなどをしても、まっすぐには飛べず、曲線を描いて飛ぶものである。が、目の前のふくよかな女性は、重力なぞ効いていないように、ミサイルみたいに飛んでいる。
(ちょ、超人格闘大会って言う風に言ってたけど、本当だったなんて)
 考えがまとまらない。人に驚いかされたことは何度もあるが、ここまで異常な光景は始めてで、
(もないかぁ。市ヶ谷さんいるし)
 そう、市ヶ谷の馬鹿笑いを思い浮かべると、聡美は何となく心が落ち着いてきた。そのこと自体、自分の正気を疑って頭が痛くなることではあるが。
 今日は、格闘大会の日である。喫茶店同士の対抗戦で、腕自慢のウェイトレスが、その技を競うのだそうな。この時点で、どういうこっちゃと色々と突っ込みたくなる話であるが、現実はさらに斜め上であったのは、上記の通りである。
 いや、まだ手ぬるかった。
「う、腕がのびたぁ!?」
 どくろを頭に乗せた褐色の少女が、左ジャブを放ったと思ったら、ひゅんっと伸びて5メートル程先のサンドバックを殴りつける。お団子頭のどこかで見たような少女が、逆立ちをしたと思ったら、竹とんぼみたいに回りながら飛びだす。
 さらに、ぐるぐると何回も縦回転ジャンプをする少女や、砂袋を抱え込んでいる筋肉質な女性もいて、
「ん? 最後の人だけ普通?」
 と思わず口にした瞬間、女性は高々と2Mほど回転しながら、ふわりと舞い上がった。軽やかな動きだったが、着地したときには、ぱんという音とともに砂袋が弾ける。ぱしぱしっと飛んできた砂が、聡美の頬に当たった。
「……逃げたほうがいいかなぁ?」
「何言ってるのよ?」
「み、南さん!」
 いつの間にか、試合着姿の南が、聡美の脇に立っていた。
「いや、その、あんなですよ? 他の参加する人たち」
「……それで?」
「それでって……」
「あなたのやることに変わりがある?」
 南は、近くのマットに腰を下ろして両足を開き、前にかがんで足を伸ばす。苦もなくぺたりと、お腹が足にくっついた。
「前進制圧して戦い抜くのが、あなたのスタイルでしょう? 腕が伸びようと、変な頭突きが出来ようと、全て耐え切って叩き潰せばいい。あなたは、相手に合わせてスタイルを変えられるほど、利口じゃないんだから」
「でも……」
「じゃあ、市ヶ谷さんが、あの人たちとどう戦うと思う?」
「あんまり変わらなさそうです」
「即答ね」
 仰向けになって膝を畳んで伸ばしつつ、南は苦笑する。聡美は頬に指を刺して、天井を向きながら、
「その、なんというか、いつもの市ヶ谷さん以外、何故か思い浮かばないんですよね」
「それなら、あの人がそれで、目の前の選手に負ける姿が思い浮かべられる?」
「……思い浮かばないですね」
「そう、ならそういうことよ」
「ええ! どういうことですか!?」
「分からない?」
「……何となくは分かりますけど」
 何の因果か、市ヶ谷のスタイルと自分のスタイルは同じである。もちろん、市ヶ谷と比べれば月とすっぽんにせよ、自分の戦い方で、彼女達に勝つのが不可能ではない、ということなのだろう。
(それに、市ヶ谷さんなら、相手が強そうだから逃げる、なんて言い出したりしないだろうしね)
 ぱちんと、両手で頬を叩いた。
「よし! 何処まで行けるかわかりませんけど、がんばります!」
「ええ、せいぜい私と当たるまで頑張りなさい」
「はい! 南さんに負けないように頑張ります!」
 そう答えて、覚悟を固めた聡美は、少しでも相手の手の内を確認しようと、じっと周りの選手を観察しはじめる。と、頭に人の頭蓋骨を乗せた少女が、腹をぼこりと膨らませ、
 火を吹いた。
「ええ!」
 丸い火の玉は、数歩先に置かれた巻き藁に命中し、消し炭に変えて消し飛ばしてしまう。
「……やっぱり、棄権して良いですか?」
「いいわけないでしょう」
「で、でも火の玉ですよ火の玉!」
「別に大丈夫でしょう。火を吹くヒールもいるわ」
「いやいやいや、燃え尽きてますから、今の」
「藁と人間の体は違うわよ。怖いなら水でも事前に被っておきなさい」
「いや、そういう問題じゃなくて!」
「大体、大仰な動きなのだから、避けるのも楽でしょう?」
「そ、それは確かに」
「怖がる前に、もっと考えなさい。飲まれたらまけよ?」
「な、なるほど」
 頷きつつ前を向き直ると、ちょうど、金髪を逆立てた外国人が、両手を凄い早さでふるのが見え、
 しゅぱり、
 と何かが頭のすぐ上を通ったら、ばちんという甲高い音が鳴った。
「ん?」
 頭を撫でながら振り返ると、コンクリートに一文字の傷が、深々と出来ている。
「Oh、sorry」
「の、No、problem」
 頭を下げてきた相手にそう答えつつ、南の方へ向き直り、
「どう対処すれば良いでしょう、これ?」
「……低空タックルで何とかするしかないわね」
 その答えに、やはり棄権しようと思っている聡美を、どうやって言いくるめるか南は頭を悩ませ始めた。

続かない。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL

© GomicKomic. all rights reserved.
Page top
FC2 BLOG
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。